フージェン大学の教職員と学生が 2025 Computex を訪問し、インベンセック株式会社メタバース技術部のスタッフに案内される

人工知能（AI）によるグローバルファッション産業の改革が進む中、フージェン大学は世界的なテクノロジーブランドである NVIDIA、MSI、およびグローバルメーカーであるインベンセックが運営する VRSTATE プラットフォームと連携し、AI 駆動型のファッション教育・創作エコシステムを構築しています。これにより、台湾における AI ファッション教育の新たな幕開けを迎えました。

すでに 2022 年には、フージェン大学が NVIDIA と MSI と協力して北台湾初の「NVIDIA Studio x MSI コラボスペース」を設立しました。このスペースでは、NVIDIA Studio 認証のクリエイターノート PC やプラットフォーム機器を導入し、応用美術学系と繊維服飾学系の創造的なカリキュラムと融合させることで、学生たちがアイデアを具体的な作品へと変えることを支援し、色彩精度やレンダリング効率の向上にも貢献しています。この革新的な取り組みは豊かな成果を積み上げ、今後の発展の基盤となっています。応用美術学系 3 年生は、NVIDIA のグラフィックボードと MSI のコンピュータの支援のもと、アニメーション制作において非常に優れた成果を挙げています。今年 2025 年の Fashow クリエイティブアワードに選出されたのは、「By My Side」「Fresh Rush（争鮮恐後）」「Rough Core（粗芯大意）」の 3 作品です。

インベンセックのメタバース技術部がフージェン大学繊維学部の中華衣装文化センター所蔵の旗袍をデジタル化し、AI を活用したインタラクティブデザインに積極的に取り組んでいる

さらに 2024 年より、フージェン大学はインベンセックの VRSTATE プラットフォームと連携し、AI ファッションデザインの応用を深化させ、学生がバーチャルとリアルの両市場で活動できる可能性を広げています。創造からビジネスまでをつなぐ実践の場を構築し、教育の平等性と責任ある消費を推進する目標があります。2025 年度（台湾 114 学年度）からは、繊維服飾学系がコアコース「AI Fashion」を通じて、学生が Newarc.ai などの生成 AI ツールを活用してデザインの素早い構想を行い、CLO3D や Browzwear などの 3D デジタルサンプリングソフトウェアで生地とパターンのデータベースを構築することで、デジタル創作を実践し、リソースの浪費を削減し、持続可能なデザインを目指します。毎年の継続的な共同プロジェクトにより、跨領域の教員による授業、専門ワークショップ、モーションキャプチャ視察、校内外のコンペなどを通じて、年間 30 人以上の AI ファッション専門家を育成する予定です。教育課程は 2D デザイン生成、3D アパレルモデリング、バーチャル試着、デジタルファッションショーからオンラインプラットフォームでの展示・商用化までを網羅しています。この協働によって年間 60 点以上の高精細度の 3D ファッション作品を生み出し、将来、学生作品がインベンセックの「VRSTATE プラットフォーム」でデジタル販売される機会も得られるようになります。まさに教室でのデザインを市場へと繋げる取り組みです。

フージェン大学応用美術学系 3 年生 管仲翎／廖昱雅／蘇盈瑄／林佩岑 「Fresh Rush（争鮮恐後）」が 2025 Fashow クリエイティブアワードに選出

AI とファッションを統合する能力を持つ次世代デザイナーの育成のため、フージェン大学繊維服装学院は VRSTATE プラットフォームとの連携を進め、同大学繊維学部の中華衣装文化センターが収蔵している旗袍をデジタル化し、AI 技術を用いたインタラクティブデザインに積極的に取り組んでいます。今後、フージェン大学繊維服装学院は引き続き AI ファッション教育をアップグレードし、学生が国際舞台で活躍できるよう牽引していく予定です。世界に向けて台湾の創造力とデザインの可能性を示すことが狙いです。

フージェン大学学長 藍易振氏は、「我々はキャンパス内での AI 利用、異分野の融合、人材育成、イノベーション研究を積極的に推進し、産学連携を強化することによって、“テクノロジー × クリエイティビティ × 持続可能性”という教育理念を具体化し、知的化・国際化されたキャンパスへと導いていく」と述べました。今回の NVIDIA、MSI、インベンセックの VRSTATE プラットフォームとの深層協力は、フージェン大学のデジタルトランスフォーメーション（DX）における重要なマイルストーンとなっています。