インベンテックグループ(北京)電子技術有限公司の総経理・邱全成氏がサイドインタビューに応じている。中央社記者李雅雯・上海撮影
2025 世界人工知能(インテリジェント)大会(WAIC)両岸フォーラムは本日午前、上海世博中心で開催された。参加した台湾企業代表は、交流対話の場があるのは良いとして、「もっと自由に」開催できるよう提案し、企業間で必要なソリューションを相互接続できるようにすることを期待している。
「2025 世界人工知能大会及び人工知能グローバルガバナンス高級別会議」は 26 日から 28 日まで(展示期間は 29 日まで)開催されている。今回の WAIC では初めて「両岸人工知能融合発展イノベーション展示エリア」が設置され、「両岸人工知能融合発展イノベーションフォーラム」が開催され、複数の台湾企業代表がフォーラムに参加し、人工知能関連の発展課題についてプレゼンテーションを行った。
デルタエレクトロニクス・デルタ研究院院長の闕志克氏は、サイドインタビューで両岸の人工知能分野にはそれぞれの優位性があると語った。台湾の優位性はチップ製造とサーバーへの集積組立にあると述べた。現在よく言われる大規模言語モデルの開発や大規模言語モデルを基盤とした各種応用について、台湾の発展は確かに大陸の発展ほど速くないと指摘した。
闕志克氏は、大陸市場が大きいため多くの企業が自社で大規模言語モデルを開発しているが、台湾ではこの分野の取り組みが少ないとした。一方で、台湾のチップ製造から AI サーバー組立には一定の優位性があり、両岸は協力できる可能性があるとし、特に各種応用面では大陸企業の応用面での積極性が強く、台湾より進展が速いと述べた。
闕志克氏は、両岸人工知能分野の協力推進は必ず「多交流」に依存すると考えている。フォーラムの場があるのは良いが、今後はもっと自由に開催し、企業が本当に必要なソリューションを理解し、交渉できるようにすべきだと提案した。すぐに商談が成立する必要はなく、直接的に問題の解決策を見つけることができるようにするべきだと述べた。
闕志克氏は、いわゆる交流は食事やおしゃべりだけにとどまらず、業界関係者はワークショップや非公開座談会などの交流に喜んで参加し、一緒に問題を提起して議論し、他人のソリューションの様子を見たいだろうと述べた。もちろん他人のソリューションを代理店する場合は、その技術が台湾法規に適合しているかどうかに注意する必要があると付け加えた。
インベンテックグループ(北京)電子技術有限公司の総経理・邱全成氏は、メディアの合同インタビューで、両岸は人工知能分野でそれぞれ優位性があり、台湾は AI 基盤ハードウェアを非常に良く作っており、半導体から端末まで優れているとした。一方で大陸は優れた演算能力を持ち、ビッグデータやアプリケーション市場などが非常に大きいと述べた。
インベンテックは今回の両岸展示エリアでメタバース技術「虚実元邦(VRSTATE)」を展示した。
邱全成氏は、AI メタバースはネットライブ配信などの応用に関わっており、将来のデジタル経済圏で重要な役割を果たすだろうと述べた。大陸市場はユーザー数が多く、中国語が共通で、文化背景が似ているなどの特徴があり、インベンテックを含む多くのメタバースに関わる台湾企業が大陸市場への参入を希望し、メタバース応用の大陸におけるさらなる発展を期待していると述べた。
インベンテックグループ(北京)電子技術有限公司の総経理・邱全成氏がフォーラムでプレゼンテーションを行っている。中央社記者李雅雯・上海撮影
デルタエレクトロニクス・デルタ研究院院長の闕志克氏がサイドインタビューに応じている。中央社記者李雅雯・上海撮影
デルタエレクトロニクス・デルタ研究院院長の闕志克氏がフォーラムでプレゼンテーションを行っている。中央社記者李雅雯・上海撮影